●ミズナラの、柔らかくておいしそうな葉っぱ(もちろん食べられません)
4月下旬の暑さがつづいた頃から、ミズナラのどんぐりの木もいっせいに葉を広げはじめた。
自然の営みとはよくできているもので、出てきたばかりのみずみずしい葉っぱにも、すぐに毛虫やアリなどの虫がついている。だからといって、木そのものが弱るというわけでもなく、次から次から新芽が展葉していく。手でさわってみると本当にフワフワとしていて、柔らかくて、気持ちがいい。
そういえば、そろそろ田んぼにも水が張られはじめて、いよいよ田植えの季節がやってきたという感じだ。私は田植えという作業をしたことはないが、水の中に整然とならんだ早苗が、風に吹かれていっせいにそよそよと揺れる風景は、本当に見ていて心地いい。
生物も人間も、新しいはじまりというのは、やっぱりこの季節だというすり込みがあるからかもしれない。