世界の裏庭

読書、映画、創作、自然など

【おすすめ傑作選◉映画】『ディナー・ラッシュ』

●『ディナー・ラッシュ』 監督/ボブ・ジラルディ 出演/ダニー・アイエロ、エドアルド・バレリーニ レストランが舞台のミステリー映画 映画のなかの名セリフ 1 映画のなかの名セリフ 2 ディナーラッシュ(字幕版) 発売日: 2018/05/23 メディア: Prime Vide…

『その男、椎名』第7章(完結)

【最終章】 ●七人目 場所/警視庁本庁第七取調室 被インタビュー者/椎名 男はICレコーダーのスイッチを押していった。 「私は係官の九条。録音させてもらうが、いいな」 椎名は頷いて答えた。 「まさか、私のほうがインタビューされる羽目になるとは思い…

『その男、椎名』第6章-3

「多分、そんな感じではなかったと思う。椎名さんが知ってるかどうかわからないけど、彼女、どちらかといえば引っ込み思案だったから」 「昔会社で一緒だった同僚の女性も同じようなことをいってました。誰とでも気軽に喋れるタイプじゃないけど、でも男には…

『その男、椎名』第6章-2

椎名は腕時計で時刻を確認した。このバーの開店時刻は十八時、いまは十六時二十五分。まだ一時間半近くあった。料理屋であれば仕込みに時間がかかるのはわかるが、バーだから出すのはせいぜい酒のつまみ程度だろう。 ようは開店時刻が迫っているというより、…

『その男、椎名』第6章-1

●六人目 堂園寛樹/バー経営者 場所/『Bar オーバル』 薄暗いバーだった。オーナーの堂園はカウンターに両手をつき、苛立ちを抑えつけるような調子でいった。 「ですから、警察にもう何度も同じこと話してますけど、僕は犯行が行われたとされる前後は日…

【見つけた図鑑◉野鳥】 ノスリ

じっと何かを考えこんでいる(ような)ノスリ ●ノスリ(ワシタカの仲間) 上の写真はノスリだが、沈思黙考しているような、どこか思索に耽っているような姿に見えないだろうか。野鳥を撮っている最中は、いつ逃げられるか(じっとしていることが本当に少ない…

『その男、椎名』第4・5章-3

「それってもしかして、僕が警察に一一〇番通報の電話をしてたときの声じゃないですか? 人間って気絶してても耳は聴こえてるもんなんですね」 瀬川はそこで慌てて片手を左右に振ってみせた。 「だからほら、夢か現実だったのか自分でもわからなかったから。…