プランターの苔たち
梅雨の季節に入ったせいか、湿度の高い日がつづいている。われわれ人間にとってはあまり楽しくない気候ではあるものの、湿気が多くてよろこんでいる植物もいる。
そう、苔。ちょっと前までは、毎日のように茶色くなっては心配させられ、ジョウロや霧吹きで水分補給をしてやっていた。
梅雨時から急に増えてきた苔
ところが梅雨に入ってから少しすると、上のようにきれいな若草色とでも表現したくなるような色合いで目を楽しませてくれるようになった。正直、苔に詳しいわけじゃない。しかも、日本だけでも約1800種類もの苔がいるというから、とてもではないが同定できそうにないが、少し調べてみたところではホンモンジゴケという種類にいちばん近い気がする。
下は、同じプランター内にいる別の種類の苔。右うしろに見えている玉苔とは、葉(?)の形も大きさも違うことがわかる。
こちらも調べてみたなかでは、ギンゴケという種類にもっとも近い気がする。
苔も虫に食われる!犯人は何と……
そして、となりにあるミズナラのプランターですくすく育っていた苔が、気づいたときは虫に喰われてしまっていた! 正直にいうと、苔を植えたときは虫に喰われるなんて考えたこともなかった……でも植物なんだからあたり前かとつくづく思わされた。
先週、じめじめと雨が降っていた日、近づいて見てみるとミズナラの根元に生えていた苔がまだら模様になって、茶色の部分が広がっているのを発見。よくよく見てみると、たくさんの虫がおいしそうにかじりついている。
しかもその虫はダンゴムシ! 子どもが大好きな、指でさわるとコロンと丸まって防御体勢をとる、あのかわいいダンゴムシである。私もけっして嫌いではない。嫌いではないが、せっかく丹精してきた苔がこれ以上食われるのを見過ごしているわけにもいかない。
しょうがないのでプランターを横にして、小さな棒でダンゴムシを一匹ずつ少し離れた地面に落とした。こんな狭い苔のうえに10匹以上はいたと思う。どれだけ好物なんだろうか。
念のため、虫喰い前の同じ苔写真があったので下に添付。写真が下手でわかりにくいかもしれないが……
ダンゴムシの虫喰い前
苔の復活を願って
雑草に囲まれてはいるものの、元気な緑色をしていた。この苔は、玉苔によく似ているので同じ種類かもしれないが、ビロードを思わせる色合いと手ざわりで、すごく気に入ってたのだが……
ミズナラの葉っぱがよく毛虫に喰われているのは知っていたけど、苔は初めてのことでショックだった。植物のなかでも苔は、きっとすごく成長が遅い種類だと思うので、前のように復活するまでどれぐらい時間がかかるのか、じっくり観察していきたいと思っている。