●カワセミが2匹! しかも魚をプレゼント(求愛給餌)する場面!
今回はごたくが長くなるので、まずは動画を。
カワセミの求愛給餌=オスがメスに小魚をプレゼント(動画)
長かった……カワセミが見られない時間が長すぎた。
でも粘ったかいがあった。やっと、自分史上初のすごい場面を撮ることができた。いつもなら見やすく最低限の編集をしてるのだけど、今回はあえて撮ったのをそのまま。
カワセミ(ヤマセミも)のオスが、自分で獲った小魚をメスにさしだして、求愛行動をとることは知っていた。
この日も川辺に小一時間いて、また今日もダメかと車に乗ろうとドアを開けたとき、手前から向こう岸にカワセミが飛んでいくのを目撃。慌てて川岸の手すりまで近づき、対岸を見た。
いかんせん距離があって、いるのかどうか確認できず。それでも何度かヒラッ、ヒラッと翡翠色のきらめきが見えた。次に、飛び込んだ水しぶきが見えた。で、動画をだいだいの所にズームしていった。
すると、いた。しかも2匹!
でもこ、の時点では2匹いることしかわからず、まさか小魚をプレゼントしてるなんて思わなかった(カメラのディスプレイが小さすぎて見えなかった)。
とりあえず写真も押さえておこうと、モードを動画から写真に切り替えたのが致命的だった。あとで大きなPCのディスプレイで動画を見たら、求愛給餌行動の途中で途切れていた。くそー、大失敗!
図鑑にも書いてあったが、本当に頭のほうをさしだしていたのを確認して、なんだか感動した。これは相手(メス)が飲み込むとき、魚のウロコがのどに引っかからないように、という気づかいだというもの。
自分で食べるときも、オスは同じことをする。つまり、自分の場合とプレゼントの場合では、魚をくわえる向きが逆になるわけだ。これ、すごいことだと思いませんか?
とはいえ何度か見返してると、「あげるから」「いえ、結構です」って感じで押し問答してるように見えなくもない……
(写真)せっかくのプレゼントを断られてガッカリ
カワセミにはかわいそうだけど、笑ってしまったのが下の写真だ
↓
これが、求愛給餌の動画を撮った直後の写真。
どうですか? 告白に失敗してしょんぼりして、すっかりうなだれてないですか? 私には「せっかく獲った魚をプレゼントしたってのに、断られてガッカリ」の絵面にしか見えないのだが……何だか身につまされるな……
ぜひ、「ごめんなさい!」と、メスが飛び去る瞬間を撮りたかった。
カワセミのダイブ漁は、あんがい成功率が高くないのかも?
今回、他にもダイブの動画を撮れた。見直してわかったのは、ダイブして小魚を獲る確率はけっして高くないな、ということ。もしかすると、告白失敗の傷心のため「涙で前が見えなかった」のかもしれないが笑、瞬膜があるから問題ないはず(わかりにくいネタ)。
まあもろもろ、若い個体で経験が少なかったのかもしれないとも考えられる。
昨年、2〜3回に1回はカワセミを見られるようになって、すっかり調子にのってしまった自分が、定点観察なんて銘打ったことが恥ずかしいほどの体たらくだった。ここのところはほとんど空振りばかりだった。
やっと撮れた貴重(当社比)な動画と写真、うれしかった。