世界の裏庭

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【今日の迷言・珍言】 無責任感 −−リモート会議にて

●「無責任感」の使用例


(オンラインのリモート会議にて)


課長「……それではこの新しい企画開発を、今後も進めていくのか、それとも傷口が広がらないうちに撤退するか、みんなの意見を聞かせてくれ」
中堅A「私は撤退すべきだと思います。だって企画をスタートさせて半年、利益がほとんど出てないどころか、毎月毎月数十万円単位の資金をつぎ込みつづけてるんですよ?」
課長「Bくんはどう思う。新人の意見を聞かせてほしい」
新人B「えーと、僕はこのまま進めていってもいいんじゃないかと思ってて」
中堅A「へえ、正反対の意見だね。理由は?」
新人B「利益は、確かにほとんど出ていません。でもネットの分析ソフトによると、ウェブサイトへの訪問者数は着実に増えているじゃないですか。まだ少ないですけど」
中堅A「着実に増えてるって、(資料を見る)5日が3人、6日が5人、7日8日がゼロで、9日が3人……どこが着実に増えてるんだよ」
新人B「でもデータを詳しく見ると、同じ人が別のページを読んでくれてるんです。検索流入の数も少しずつ増えてますし……」
課長「わかった。データをもう少し分析してみる必要があるかもしれないな。Cくんはどう思う?」
新人C「あの、この会議、あとどれぐらいつづきます?」
中堅A「どれぐらいって、おい、C! これは仕事だぞ、お前自覚はあるのか」
(ディスプレイの背景に、アイドルのポスターが貼ってあるのが見えている)
新人C「いや、それはわかってますけど……なんか腹減ったなって思って。ちょっとコンビニでラーメン買ってきて食べたら、また戻りますんで」
(そのまま画面から消える)

新人B「……自由なやつですね」
中堅A「課長、何とかいってやってくださいよ」
課長「なんというか、彼は……非常に無責任感が強いね!」