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【見つけた図鑑◉雲】 ザトウクジラ

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ある日、運転中に目の前にあらわれた「ザトウクジラの雲」

 

●空耳ならぬ、空見えの一枚

 

 偶然見つけた雲だったが、あまりに泳いでいるクジラにそっくりだったので驚いた。

 よく晴れた日だったので、空は青い大海原のように見えた。まわりには、ほかにほとんど雲はなかったのに、これだけがぽっかりと浮かんでいて、まるでブリーチングしようとしているクジラに見えた。周囲に車がいないことを確認し、車を停車させてから、いそいでおりて撮った一枚だ。

 ご存知の方もいると思うが、ブリーチングというのは、クジラが海面から体を出してジャンプすることをいう。この行動は特にザトウクジラが有名だ。

 なぜそんなことをするのか、理由はいろいろと推測されているらしい。体表についた寄生虫を海面にぶつけて落とすため、子どもを天敵から守ろうとして威嚇するため、遠くの仲間とコミュニケーションをとるため等々、さまざまな説があるようだ。

 ただ、このへんが個人的には面白いと思っているところなんだけど、どこまでいっても明確な理由はわからない、ということだ。あたりまえといえばあたりまえで、野生動物に理由を尋ねてみるわけにはいかないし、バイオロギング(生物に直接発信器を装着する調査手法)で長時間データをとって観察できたからといって、彼ら彼女らの行動の根っこにある「なぜ?」は知りようがない(バイオロギングを発明・実行している研究者の方は個人的に尊敬しています。念のため)。

 動物学者の人たちも結局のところ、想像したり推測したりするしかないわけで、そこも個人的にとても面白いと感じるゆえんだ。クジラやイルカの仲間はとても賢いことが知られているし、知的好奇心も旺盛らしいから、もしかすれば、ただたんに遊んでいるだけだったりして−−。

 私はちょっと疲れているときや、逆に、時間に余裕ができたときなどたまに空を見上げる。子どもがよく、雲を生き物や何かのものに見立てたりするけど、私はあまりそういうことはしないたちだ。

 雲というのは本当に千変万化で、ときに「あるもの」にしか見えないほど、そっくりの形をとることがある。そういうときにカメラがそばにあれば、さすがに撮って残しておきたいという気分になる。

 車のなかには、いつもコンパクトデジカメが入れてある。おもに鳥や生き物、植物を撮るためだけど、これもその中の1枚。写真を撮るのはしろうとだけど、いまのカメラは安価なものでもそこそこ性能が良く、解像度なども高いからそれなりに写ってくれるのでありがたい。

 使っているのはオリンパス社製の、スタイラスというコンパクトデジカメ。光学式24倍ズームで、遠い場所からでも対象物がちょっとだけ拡大して撮れる。風景や野鳥を撮ったりするのにとても重宝している。

 数年前、必要に迫られてこのカメラを買うまでは、もっぱら携帯電話のカメラ機能を使っていた。で、山や海へいったときなんかに、珍しい気象現象を見つけることがあって、それを撮ったりしていたのだが、残念ながらそれらの画像をPCにうつす方法がわからない。

 古い携帯のためPCとの互換性がないらしいので、残念ながら携帯画面で見るだけだ。 惜しい。

 

「ザトウクジラ」 座頭鯨

ヒゲクジラの一種で、全長は15m前後

・胸ビレが非常に長いのが特徴

 ・体は背中の面が黒く、腹の面は白い

・極地の海から熱帯の海まで広く棲息する

・体型が座頭の使った琵琶に似ているところからついた名

 

……以上、蛇足。

 

 

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