●やった! 自分初のカワセミ撮影
あまりに小さい……でも背中の翡翠(ひすい)色は見える
●自分初のカワセミ! が、残念ながら小さい
世のサイトには野鳥のプロ、またはセミプロが撮った、鮮明で美しいカワセミの写真があふれている。それを大前提として、私が撮った「小さくて、ちょっとピンボケ」のカワセミの写真を公開したい。
とにかく、初めて撮れたカワセミの写真。帰りの車の中では、しみじみと幸福な気分にさせてもらった。自分で撮ったというのが何よりのよろこび。これまでこの鳥を見たことは何度もあるが、撮影できたのは初めてだ。うれしい!
とても小さくしか撮れてないのは、川岸のこっち側と向こう側(カワセミがいるあたり)の距離が、約4、50m離れているから。そして使っているのはコンパクトデジカメで、光学24倍ズームだけで撮影したから。
撮影したあと家に戻り、自分のカメラについて無知だったことを知らされることになった。画質モードを、いつの間にか最高画質から、普通に設定していた。だからデータを拡大しても、さらにボケボケになるだけ……。
だがあらためて取説を見てみたら、デジタル24倍ズームもいっしょに使えることが判明した。そこで、書いてあったとおりにデジタルズームを「ON」に設定してみた。すると、レンズがびよーんと最大限まで伸びたあとでいったん止まるのだが、そこから再度ズームしていくと、レンズはそのままで(あたり前だが)ディスプレイの画像だけが拡大されていくではないか。
撮影する前にこれを知っていれば……と思っても、あとの祭りである。
これだと少しはわかりやすい……か?
●エサ場は一定。通えば次のチャンスも ……
距離があって、しかも対象のカワセミのサイズはわずか16、7cm。でもあの川のあの広い淵は、きっとカワセミのエサ場としてのプールじゃないかと思う。
ただ、カワセミという鳥はいくつかエサ場を持っていて、定期的にそこを巡回するそうだ。相手から身を隠しつつ、これからちょくちょく足を運んでいれば、いつかもう少し大きくて鮮明な写真が撮れるかも−−。
また少し調べてみたところ、画像編集ソフトなどを使えば、撮影済みのデータでもそこから被写体を多少くっきりさせる方法があるらしい。時間を見つけて試してみたい。
〈カワセミ〉 ブッポウソウ属 カワセミ科 翡翠
・羽と背中は青緑色、腹部はオレンジ色の、くちばしが長い水辺の鳥
・約17cm。雌雄同色だが、メスの下のくちばしは赤い
・枝に留まったりホバリングをしながら、川の小魚や甲殻類をエサにする
・ユーラシア大陸南部からニューギニアに分布。日本はほぼ全国
・鳴き声はみじかく「チッチッ」「チッチー」