世界の裏庭

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【どんぐりの木の9月】こんな季節に新芽!

残暑真っ盛りに新芽が……実は自分のミス

 春に新芽を出してから、ずっと順調だったミズナラとコナラの木に異変が起きた。といってもこれは、私の痛恨のミスからきている。

 だらだらと長くつづいた梅雨があけたとたん、真夏日や猛暑日が連続した。基本的に天水というか、なるべく雨にあたらせようと思っているけど、さすがに晴天ばかりなので、二日に一度ぐらいは日中の暑さを避けて夕方に水やりをしていた。

 が、うっかり数日間忘れてしまった。そのことに気づいたのは、夏なのに葉が茶色に枯れて、ほんの一部を残してほとんど落ちてしまったのを見つけたときだった。

 

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ほとんど葉が落ちたミズナラの木

 

どんぐりの木の生命力にびっくり!

 何年かに一度、こういう失敗をやらかしてきた。木が自分の命を守るために、真夏にもかかわらずすっかり葉を落としてしまうわけだが、ふたたび新芽を出して春には何ごともなかったように芽吹いてきた。

 ところが今年は、初めて葉を落とした直後に新芽をつけ、なんとそれがこの暑いさなか、新芽となって開いたのである。本当にびっくり!

 同時に、今回の水やり不足は、未曾有の危機をミズナラの木に与えてしまったのだと感じた。すまん、ミズナラ。これからはこんなことのないように、できるだけ毎日チェックすることにした次第。

 

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残暑だというのに新芽が開いている

 

苔はなんとか大丈夫……苔は環境を反映する

 一方、苔はといえばまずまず順調そう。で、これまで観察してきて気づいたことがある。

 今回のどんぐりの木のように、木という植物は生育環境が良くても悪くても、あまり表面的に急な変化を見せることは少ない。しかし目に見えない底のほう(根っこ)から静かに弱っていき、最悪の事態を回避するため突然、変化する。

 しかし苔は、そのときどきの生育環境の変化を、かなり如実にというかリアルに自分に反映させる植物なんじゃないか、と思った。

 例えば梅雨の最中は、すごく生き生きして緑色も実にきれいだった。ところが夏になってからは、水やりした直後だけは生き生きするものの、あとはすぐに茶色っぽく変わる。慌てて水やりするとまた緑色に……ということをくり返している。こっちの精神衛生的にはあまりよろしくない。

 室内に置いて適切に管理すればいいのだろうが、どんぐりの木も苔も、できるだけ自然環境に近い状態で育てたいという気持ちがある。手前勝手な考えだが。

 ただ、どっちも生命力が強いなと感心させられた、この猛暑だった。